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WTA、全選手にSRY遺伝子検査を義務化 女子スポーツ初

WTA、全選手にSRY遺伝子検査を義務化 女子スポーツ初 ニュース
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WTAは2026年7月21日付で、所属選手全員にSRY遺伝子のスクリーニング検査を義務づけた。女子カテゴリーの出場資格を生物学的な性別で判定するための措置で、主要な女子プロスポーツ団体が遺伝子検査を出場条件に据えるのは異例である。

検査の内容と、資格判定の仕組み

検査は一度受ければよく、繰り返しの受検は求められない。検体は頬の内側の粘膜、血液、唾液のいずれかを採取する方式である。

陽性と判定された選手は、原則として女子カテゴリーに出場できない。例外は、完全アンドロゲン不応症(CAIS)などの性分化疾患であるとWTAの医療スタッフに認められた場合に限られる。つまり検査結果そのものが即座に出場の可否を決めるのではなく、陽性判定の後にWTA側の医療的な判断が挟まる構造になっている。

公表の経緯

この方針変更について、WTAは正式なプレスリリースを出していない。最初に伝えたのは媒体Bouncesの記者ベン・ローゼンバーグによる報道で、WTAが声明文を出したのはその報道から約8時間後、しかも当該記者宛てに送付する形だった。

声明文には「Following the most recent review, which included consultation with WTA members and evolving standards across women’s sport, the Board approved a new policy beginning in 2026 based on biological sex.」とある。直近の見直しがWTAメンバーとの協議と女子スポーツ全体の基準の変化を踏まえたものであり、理事会が生物学的な性別に基づく新方針を承認した、という内容である。

この文面が触れているのは、協議を経たという事実までである。協議の対象が誰で、どのような内容だったのか、医療の専門家が関与したのかどうかについては、声明文に記述がない。

批判の所在

研究者や人権擁護団体からは、この方針によってインターセックスの選手が不利益を受ける恐れがあるとして批判が出ている。性分化疾患は本人の選択によるものではなく、また今回の枠組みでは、陽性判定を受けた選手が競技を続けられるかどうかがWTAの医療スタッフによる個別の判断に委ねられる。批判はこの点、すなわち判定の基準と過程が外部から見えにくいことに向けられている。

方針は2026年から適用される。現時点でWTAは、正式なリリースによる説明を行っていない。

情報源: Ben Rothenberg(英語)/Sport Resolutions(英語)

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