大会プロフィール
| ツアー | 女子(WTA)・男子(ATP) |
|---|---|
| グレード | ATP 500 / WTA 500 |
| サーフェス | グラス |
| 開催地 | イギリス・ロンドン(Queen's Club, London) |
| 開催時期 | 6月 |
クイーンズ・クラブ選手権(HSBC Championships)は、イギリス・ロンドンのザ・クイーンズ・クラブで開催されるATPツアーとWTAツアーの大会。男子はATP 500、女子はWTA 500に位置づけられ、屋外芝コートで行われる。ウィンブルドン選手権の直前に開催される代表的な芝コート大会で、男子ではアンディ・マレーが大会最多となる5回優勝している。女子ツアー大会は2025年に52年ぶりに復活した。
沿革
クイーンズ・クラブ選手権(HSBC Championships)は、イギリス・ロンドンのザ・クイーンズ・クラブで開催される芝コート大会。LTA公式は大会を1889年創設として紹介しており、100年を超える歴史を持つ大会として位置づけている。一方で大会史の詳細では、前身となる大会が1884年から1889年までスタンフォード・ブリッジ(チェルシーの競技場)で開催され、1890年からクイーンズ・クラブへ会場を移したとも説明されている。クイーンズ・クラブ自体は1887年に開場した。現在の男子ATPツアー大会としての公式記録はATP Tourが1969年設立としており、本ページでは大会の歴史的ルーツを19世紀末、現在のATP大会としての記録を1969年以降と分けて扱う。
現在は男子ATP500(HSBC Championships)と女子WTA500が同じクイーンズ・クラブで、2週にわたり連続開催されている。2026年は女子WTA500の本戦が6月8日から14日(予選を含む大会全体は6月6日から13日)、男子ATP500が6月15日から21日の日程で行われた。
ウィンブルドン前哨戦としてのクイーンズ
クイーンズはウィンブルドン開幕直前に行われる代表的な芝コート大会として知られる。LTA公式によると、1979年以降だけでもジョン・マッケンロー、ジミー・コナーズ、ボリス・ベッカー、ピート・サンプラス、レイトン・ヒューイット、ラファエル・ナダル、アンディ・マレー、カルロス・アルカラスの8人が同じ年にクイーンズとウィンブルドンの両方を制しており、このうちアンディ・マレーは2度この連続優勝を達成している。芝コートへの適応状態を測る大会として、ウィンブルドン前哨戦の中でも高い位置づけを持つ。
2027年大会の日程
2027年のHSBC Championshipsは、女子WTA500と男子ATP500を2週連続で開催する。会場はいずれもロンドンのザ・クイーンズ・クラブ。
| 部門 | 開催期間 |
|---|---|
| 女子WTA500 | 2027年6月7日〜13日 |
| 男子ATP500 | 2027年6月14日〜20日 |
詳細な予選日程、試合開始時刻、ドローについては開催が近づいた段階でLTA、ATP、WTA公式情報を確認されたい。
2026年大会の結果
男子シングルスでは、フランシスコ・セルンドロが前年王者のトミー・ポールを6-7(4)、6-4、6-3で破り、大会初優勝を果たした。第1セットのタイブレークを落としながらの逆転勝利で、試合時間は3時間を超え大会史上最長の決勝となった。セルンドロにとって初のATP500タイトルであり、クイーンズ史上初のアルゼンチン人男子シングルス王者となった。
女子シングルスでは、ドナ・ベキッチがエマ・ラドゥカヌを6-0、7-6(6)で破って優勝した。ベキッチは予選で敗れながらラッキールーザーとして本戦入りし、そこからWTA500では自身初のタイトルを獲得した。
男子ダブルスはマルセロ・アレバロ/マテ・パビッチ組がハリ・ヘリオバーラ/ヘンリー・パッテン組を6-2、6-4で破って優勝。女子ダブルスはオリビア・ニコルズ/テレザ・ミハリコバ組がレイラ・フェルナンデス/ラウラ・シグムンド組を6-3、6-7(4)、[10-5]で破って優勝した。
| 種目 | 決勝結果 |
|---|---|
| 男子シングルス | 優勝: フランシスコ・セルンドロ 準優勝: トミー・ポール スコア: 6-7(4)、6-4、6-3 |
| 女子シングルス | 優勝: ドナ・ベキッチ 準優勝: エマ・ラドゥカヌ スコア: 6-0、7-6(6) |
| 男子ダブルス | 優勝: マルセロ・アレバロ/マテ・パビッチ 準優勝: ハリ・ヘリオバーラ/ヘンリー・パッテン スコア: 6-2、6-4 |
| 女子ダブルス | 優勝: オリビア・ニコルズ/テレザ・ミハリコバ 準優勝: レイラ・フェルナンデス/ラウラ・シグムンド スコア: 6-3、6-7(4)、[10-5] |
2026年の賞金
男子ATP500と女子WTA500では賞金総額と配分が異なるため、それぞれ分けて示す。円換算は2026年8月時点のレート(1ユーロ=約184円、1米ドル=約159円)による参考値で、実際の為替レートは日々変動する。
男子ATP500の2026年賞金総額は258万3,330ユーロ(約4億7,533万円)。
| 男子シングルス成績 | 賞金(ユーロ/円換算) |
|---|---|
| 優勝 | €483,145 (約8,890万円) |
| 準優勝 | €259,940 (約4,783万円) |
| ベスト4 | €138,530 (約2,549万円) |
| ベスト8 | €70,775 (約1,302万円) |
| 2回戦(Round of 16) | €37,780 (約695万円) |
| 1回戦(Round of 32) | €20,145 (約371万円) |
| 男子ダブルス成績(ペア) | 賞金(ユーロ/円換算) |
|---|---|
| 優勝 | €158,690 (約2,920万円) |
| 準優勝 | €84,630 (約1,557万円) |
| ベスト4 | €42,820 (約788万円) |
| ベスト8 | €21,420 (約394万円) |
| 1回戦 | €11,080 (約204万円) |
女子WTA500の2026年賞金総額は191万5,000ドル(約3億449万円)。
| 女子シングルス成績 | 賞金(米ドル/円換算) |
|---|---|
| 優勝 | $294,445 (約4,682万円) |
| 準優勝 | $181,745 (約2,890万円) |
| ベスト4 | $104,770 (約1,666万円) |
| ベスト8 | $53,135 (約845万円) |
| 2回戦(Round of 16) | $28,245 (約449万円) |
| 1回戦(Round of 32) | $20,160 (約321万円) |
女子ダブルス優勝ペアの賞金は9万7,680ドル(約1,553万円)。ダブルスのその他ラウンドについては、WTA公式で2026年の確定配分表を確認でき次第追記する。
男女で賞金の通貨・公表基準が異なるため、大会全体の賞金総額としての単純合算はしていない。
男子大会の記録
男子シングルス最多優勝はアンディ・マレーの5回(2009年、2011年、2013年、2015年、2016年)で、大会史上唯一5度優勝を果たした選手となっている。2016年の優勝が現時点で最後のイギリス人男子シングルス優勝。マレーは2019年にはフェリシアーノ・ロペスと組んで男子ダブルスでも優勝した。最年少優勝はボリス・ベッカーで、1985年に17歳、自身初のツアーレベルタイトルとして獲得した記録。最年長優勝はフェリシアーノ・ロペスで、2019年に37歳、世界113位のランキングでシングルス・ダブルス同時制覇を果たしている。最多マッチ勝利はジョン・マッケンローの42勝。ダブルス最多優勝はボブ・ブライアン/マイク・ブライアン組の各5回。
近年の男子優勝者は、2021年・2022年にマッテオ・ベレッティーニ、2023年・2025年にカルロス・アルカラス、2024年にトミー・ポール、2026年にフランシスコ・セルンドロ。歴代優勝者にはピート・サンプラス、レイトン・ヒューイット、ラファエル・ナダルらも名を連ねる。
女子大会の復活
クイーンズでは1973年まで女子ツアー大会が開催されていたが、同年を最後に女子大会は姿を消し、1974年にLTAは女子大会をイーストボーンへ移した。1973年の女子シングルスはオルガ・モロゾワが制している。2025年、WTA500大会が52年ぶりにクイーンズへ復帰し、タチアナ・マリアが復活初年度の優勝を飾った。2026年はドナ・ベキッチが2代目の王者となった。
日本での視聴と公式情報
男子ATP500はATP公式配信サービスTennis TVの配信対象。ATP公式の現時点の日本向け放送・配信先にはU-NEXTが掲載されている。ただし2027年大会については前年実績だけで継続を断定できないため、開催時点のATP公式TV Scheduleを確認されたい。
女子WTA500はATPとは放映権体系が異なる。日本向け配信先はWTA公式大会ページの「Broadcasters」欄で確認できる。
LTA公式サイトでは、大会日程、結果、チケット、ニュース、ハイライトなどを確認できる。
※本ページの大会概要、カテゴリー、開催地、サーフェス、沿革、歴代優勝者、大会記録、2026年結果・賞金、2027年日程はATP Tour、WTA TourおよびLTA公式情報を基に独自にまとめています。