大会プロフィール
| ツアー | 女子(WTA)・男子(ATP) |
|---|---|
| グレード | ATP/WTA 1000 |
| サーフェス | クレー |
| 開催地 | イタリア・ローマ |
| 開催時期 | 5月上旬〜中旬 |
ATP・WTA共同開催のマスターズ1000大会で、毎年5月上旬から中旬にローマのフォロ・イタリコで開催される屋外クレーコート大会。全仏オープン直前の欧州クレーコートシーズン終盤に位置する大会。
沿革
大会はアルベルト・ボナコッサ伯爵が1930年に創設し、ミラノのテニスクラブで男女シングルス両部門が初めて開催された。1935年に開催地はローマのフォロ・イタリコへ移ったが、1936年から1949年までは第二次世界大戦を挟んで大会自体が開催されず、1950年に再開した。以後はフォロ・イタリコでの開催が定着し、1961年のみ例外的にトリノのスポルティング・クラブで行われた。
大会は1969年にプロ選手にも門戸を開いた。1972年から1989年まではグランプリ・テニス・ツアーの主要大会の一つに位置づけられ、1990年にはATPチャンピオンシップ・シリーズ(現行のマスターズ1000の前身にあたる格付け)に昇格した。
女子部門は長らく男子部門と別立てで開催されてきた。1979年は男子大会の2週間前に開催されたが、1980年から1984年まではペルージャで、1985年はタラントで開催され、1986年は女子大会自体が行われなかった。1987年以降はローマでの開催に戻り、2011年に男女の大会が統合されて現行の男女共同開催となった。
現在はローマのフォロ・イタリコを舞台に、男子ATP Masters 1000と女子WTA 1000が同時期に開催される男女共催大会となっている。全仏オープン直前に位置する欧州クレーコートシーズン終盤の主要大会であり、トップ選手にとってはグランドスラムへ向けてクレーでの状態を最終確認する場にもなっている。
2026年大会の結果
2026年大会の男子シングルスでは、ヤニック・シナーがキャスパー・ルードを6-4、6-4で破り、大会初優勝を果たした。シナーは1976年のアドリアーノ・パナッタ以来50年ぶりとなるイタリア人男子シングルス王者となったほか、ATPマスターズ1000の現行9大会すべてで優勝する「キャリア・ゴールデンマスターズ」を達成した男子史上2人目の選手となった(1人目はノバク・ジョコビッチ)。この優勝はシナーにとってマスターズ1000タイトル6連続獲得でもあった。
女子シングルスでは、コリ・ガウフを6-4、6-7(3)、6-2で破ったエリナ・スビトリナが優勝した。スビトリナは2017年・2018年に続く自身3度目のローマ優勝で、8年ぶりの戴冠となった。
2026年主要種目の結果は以下の通り。
| 種目 | 決勝結果 |
|---|---|
| 男子シングルス | 優勝: ヤニック・シナー 準優勝: キャスパー・ルード スコア: 6-4、6-4 |
| 女子シングルス | 優勝: エリナ・スビトリナ 準優勝: コリ・ガウフ スコア: 6-4、6-7(3)、6-2 |
| 男子ダブルス | 優勝: シモーネ・ボレッリ/アンドレア・ババソリ 準優勝: マルセル・グラノリェルス/オラシオ・セバジョス スコア: 7-6(8)、6-7(3)、[10-3] |
| 女子ダブルス | 優勝: ミラ・アンドレーワ/ディアナ・シュナイダー 準優勝: クリスティナ・ブクサ/ニコール・メリチャー=マルティネス スコア: 6-3、6-3 |
男子ダブルスはボレッリ/ババソリ組がオープン化以降で初めてイタリア人ペアが同大会の男子ダブルスを制した。女子ダブルスはアンドレーワ/シュナイダー組がブクサ/メリチャー=マルティネス組をストレートで下し優勝した。
2026年の賞金
2026年の男子ATPマスターズ1000部門の賞金総額は823万5,540ユーロ (参考換算で約15億1,534万円、前年の805万5,385ユーロから増額)で、シングルス優勝者には100万7,165ユーロ (約1億8,532万円)、ダブルス優勝ペアには合計40万9,520ユーロ (約7,535万円)が分配された。
| 男子シングルス成績 | 賞金(ユーロ/円換算) |
|---|---|
| 優勝 | €1,007,165 (約1億8,532万円) |
| 準優勝 | €535,585 (約9,855万円) |
| ベスト4 | €297,550 (約5,475万円) |
| ベスト8 | €169,375 (約3,117万円) |
| 4回戦 | €92,470 (約1,701万円) |
| 3回戦 | €54,110 (約996万円) |
| 2回戦 | €31,585 (約581万円) |
| 1回戦 | €21,285 (約392万円) |
女子WTA1000部門はシングルス優勝者に105万5,285ユーロ (約1億9,417万円)、準優勝者に54万9,335ユーロ (約1億108万円)が贈られた。女子ダブルスは優勝ペアに合計36万8,630ユーロ (約6,783万円)、準優勝ペアに合計19万5,160ユーロ (約3,591万円)が分配された。
| 女子シングルス成績 | 賞金(ユーロ/円換算) |
|---|---|
| 優勝 | €1,055,285 (約1億9,417万円) |
| 準優勝 | €549,335 (約1億108万円) |
| ベスト4 | €289,115 (約5,320万円) |
| ベスト8 | €150,000 (約2,760万円) |
| 4回戦 | €79,510 (約1,463万円) |
| 3回戦 | €46,080 (約848万円) |
| 2回戦 | €25,515 (約469万円) |
| 1回戦 | €15,815 (約291万円) |
男女で賞金の公表基準・通貨表記が異なるため、大会全体の賞金総額として単純合算はしていない。円換算は2026年8月時点のEUR/JPYレート(1ユーロ=約184円)による参考値で、実際の為替レートは日々変動する。
大会記録
男子シングルス最多優勝はラファエル・ナダルの10回。女子シングルス最多優勝はクリス・エバートの5回(1974・1975・1980・1981・1982年)で、女子シングルス最多連覇はコンチタ・マルティネスが1993年から1996年まで達成した4連覇である。
男子シングルスの最年少優勝はビョルン・ボルグの17歳(1974年)、オープン化以降の最年長優勝はノバク・ジョコビッチの34歳(2022年)。歴代優勝者にはロジャー・フェデラー、ピート・サンプラスら男子、セリーナ・ウィリアムズ、イガ・シフィオンテクら女子の名選手が名を連ねる。
2027年大会
2027年のInternazionali BNL d’Italiaは、4月27日から5月16日にかけてローマのフォロ・イタリコで開催される予定。ATP・WTAの試合日程や開始時刻は開催前に変更される場合がある。
※本ページの記述は英語版Wikipedia「Italian Open (tennis)」に加え、ATP Tour公式・WTA公式および各種報道の2026年大会結果・賞金に関する記事を基にまとめています。